コツコツと納得のいく方法で

2021.01.25

「Re SHIMIZU-URAってナリワイとして成り立ってるの?」
ときどき、そう尋ねられることがあります。

 

その答えは現時点ではノー。今はまだまだ準備段階で、他の仕事を受けながら、その合間を縫って、外で稼いだお金を初期投資に回して、Re SHIMIZU-URAの準備に取り掛かっています。

 

いつか、この場所が誰かにとって冷水浦を訪れる理由になれば嬉しいし、この場所をきっかけに自分や誰かの新しい仕事が生まれるようになったらいい。そして、いつかだけじゃなくて今の段階から、いろんな人と一緒に楽しめる場所にもしていきたい。

 

だから、思いが重なる仲間をときどき迎えながら、普段の仕事ぶりとはちょっと違った時間軸で、非効率でも一番納得のいく手段を選んでコツコツと進めています。

 

 

崩れた土壁は、コンクリートを少し混ぜて、型に入れてオリジナルのタイルにしたり。壊れた蛇口の修理は、いらなくなった別の蛇口をバラして、部品を補って直したり。ホウキだって置き方ひとつで長持ち具合が変わるから、日々のちょっとしたことが大事だったり。

 

 

そうやって、効率重視な現場だったら一掃されがちなものまで大事に使い続けることも、Re SHIMIZU-URAのやり方です。そのぶん時間はかかるけど、こっちの方が物語が途切れない感じがしておもしろいから、自分の拠点では好きな方法を選んでいこうと思います。

 

 

ちなみにホウキは、長持ちの観点でいうと穂を上にした方が毛先が曲がらずいいのですが、地域によって玄関先に置くと「早く帰れ」をこっそり意味することになってしまうそう。地域的な風習まで学びだすと、なおおもしろい。